私はゲームを制作しています。
ピクセルアートという、究極にシンプルなゲームです。
ゲームには、どれだけ技術が進化しようとも
絶対に変わらないルールがあります。
それは、ユーザーの能動的接触がなければ何も始まらないこと。
プレイされて初めて、作品が意味をもつ。
私の作品にも、同じことが言えます。
私は、昔のゲームから着想を得たいわゆるピクセルアートを制作してきました。
ただ最近では昔のゲームを全く知らない世代も増えており、
そういう方からすればピクセルアートは一見ただの点の集まり。
前提知識がないぶん、作品を理解いただくためには、
積極的に想像力を働かせてもらう必要があります。
制作意図が伝わらず残念な空気になることもありますが、
同時に、その想像の過程や人それぞれの認識のズレに気づき、
とても興味深く感じることも間々あります。
そして次第に、人が理解できるかどうか微妙な粗さの作品を制作し(難易度アップ)、
また作品のなかにイレギュラーなピクセルを仕込むようになりました(バグ)。
それらは私の作品を見てくれた方への「挑戦」であり、
もっと言えば私の想定を超える新しい解釈が生まれることへの「期待」でもあります。
ぜひ一度、私の用意した「ゲーム」をプレイしてみてください。
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