今回COEXIST&Ouchi Gallery NYでは初となる任田教英による展示GAMEシリーズです。シリーズとしては３回目。作品はデジタルの様であり、目を近づけて見れば同じ大きさのビット状(四角)で描くミニマルな世界観でありながら、それとは対照的に図柄は初期TVゲームのレトロな雰囲気をまとい、あくまでも手描きで表現したスタイルを一貫しています。また、TVゲームの様でありながらも決してそのゲームにはない世界は、見ている側を新たな視点に誘います。
　「スーパーマリオブラザーズ」や「テトリス」など、数十年前に大流行したTVゲームからインスピレーションを受け、描かれた作品はどこか懐かしく、それでいて斬新な印象を鑑賞者に与えます。
　正方形のビットで描かれるのは女の子や猫など身近なものから子供時代を呼び起こすようなゲームのキャラクターまで多岐に渡り、ゲームをモチーフにしながらも、それを超越し、誰も見たことがないような新たなステージを表現しています。